「意外に良く写ってて、いい写真ですよね。先輩との初めてのツーショット写真です。」
「えっ――??」
和也君はいつものようににこやかに笑って言う。
理香と岡田くんはおかしそうにくすくす笑うけど、私の思考はなかなか追い付かない。
返された言葉と表情があまりに意外で、びっくりするばかり。
「でも、こんなふうに載せられてがっかりです。」
和也君はあからさまに肩を落とし、しゅんとすると、私の手から紙を奪い、音をたてながら破り始めた。
「俺は全然迷惑だなんて思ってませんよ、先輩。」
真剣な目でそう言う和也君。
そして、その瞳の奥にはあたたかく優しい強さが感じられたの――。
何でこんなにも純粋で、優しくて、たくましいんだろう?
私は後輩である和也君に頼りっぱなしだ……。


