私は広げ終えた紙をちゃんと自分の目で見る。
えっ―――!!
思わず息をのみ、目を見開いた。
そこに書かれていたのは――、
これが、あの折原さやかの裏の顔!!
校則破り、遊ぶためにバイト。
そして、二股!!
彼氏いるのに、後輩を弄ぶ最低女!
……そんなっ!
そして、そこにあるのは、文字だけじゃなかった……。
本が積まれた店先で、渡辺書店のエプロンをつけた私と和也君が写った写真。
何でこんな写真が……?
……わからないよ…。
周りの視線や言葉がより一層冷たく痛く感じられてこわかった。
頭は真っ白になりそうだし、、足はがくがくし力が入らない……。
その時、そんな震える私をいつものあたたかい腕が支えてくれたんだ。
「さやか、しっかりして。こんなの気にしないの。さやかは堂々としてればいいんだよ。」
横を向けば、いつもと何一つ変わることのない親友の笑顔がそこにはあった。
私はその笑顔に少し安心するけれど、それに比べ周りの視線は氷のように冷たい。
私はどうしたらいいの?
誰がこんなこと……?


