私はいつものように渡辺書店でバイトをしていた。 今は店先の掃除をしている。 ふと、理香が言ってた事が頭に浮かぶ。 本当だったりするのかな。 竹内君って子、学校からは遠い地区に住んでるっていうし。 でも、ちょっと考えすぎか。 私は我に返り掃除を続けた。 そして、道の先に目をやると一人の少年がこっちへ向かってくる。 パーカーを着た小柄な男の子。 あれ…?