「会ったことのない私でも、どれだけ優しくて、さやかのこと想ってるか伝わってくるよ。」
―――陸人は、優しすぎるくらい……、優しいもんね…。
「さやかは、そんな陸人君が今でも好きなんでしょ?」
理香からの問い――。
……答えは、
一つしかない。
「………うん。だから、忘れたいのに忘れられないのぉ…。」
私は泣きながら、理香に抱きついた。
今も、
もちろん
陸人が
大好きだから―――。
忘れられなくて、苦しいの。
「私は、…どうしたら……いいの………?」
本当にどうしたらいいんだろう…?
すると、理香が私の髪をなでながら、こう言ったんだ。
「忘れる必要なんかないんじゃない?」


