私がいれたのは、ブラックコーヒーだから、苦くて……、ちっともおいしくなかった……。
だけど、
理香のミルクティーは
甘いだけじゃなくて、
――優しくて、
ほっとする味がしたんだ――。
飲みこめば、あたたかいものが、全身にしみわたっていく。
――心にまでしみて、
あったかくなっていく気がしたんだ。
そう、
理香の優しさが
あたたかく、
そして、
ゆっくりと
しみわたっていくの――。
―――まるで、
胸にぽっかり開いた穴に、
注ぎ込まれていくように……。
でもその分、
あの電話の直後から
内側にたまっていた気持ちが
我慢してた気持ちが
外に溢れ出ちゃうの……。
いつの間にか、そんな気持ちが涙になって零れだして、頬を濡らしてた。


