教室を出ると、明るい茶髪に、かなりボタンの開いたYシャツ、そして腰パンといった姿の3年の先輩が立っていた。
きっとこの格好じゃ、いつも先生に注意されているだろう。
……いわゆる、不良…。
その先輩は私を見るなり、すぐ声を掛けてきた。
「ちょっと来てくれる?」
先輩は笑いながら、軽く言う。
相手が相手だけに、だんだんとまわりにいる生徒も騒つき始める。
「…あ、……はい。」
私は躊躇しながらも、返事をした。
本当は行きたくない。
今はこんな気持ちだし、余計に気が進まない。
でも、断れないし……。
私は小さくため息をついた。
先輩は手をポケットに突っ込み、スタスタと歩きだす。
仕方なく私も一定の間隔をあけながら、後をついていった。


