超モテ子の秘密



あれから2日が過ぎ、また夜がきた。


私はケータイを握りしめながら、将太の隣に敷いてある布団で横になっている。


でも、全く眠れそうにない…。


仕方なく将太を起こさないよう静かに布団を出て、居間に行き、壁にもたれて座り込んだ。


そして、ケータイを開いて受信ボックスの一番上にある開封済みのメールをもう一度見つめる。


何が何だか分からなくて、不安でしょうがないの。


あれから、電話もメールも何度もした。


もしかしたら陸人に何かあったんじゃないかと心配になった。


けど、昨日来たこの1通のメールでその不安だけは拭い去ることができたの。


―――〈ごめん。あとで必ず連絡する。〉というメールで…。


でも、一つの不安が消えると、自分でもわからない不安がいくつも胸を埋め尽くしていく……。


この間、陸人に会ったときに感じた不安がよみがえるの。


目をそらす陸人、するりと離れた手、遠くなっていった背中、すべてが不安に思えてくる。


中でも一番心に引っ掛かっているのは、「またな。」じゃなくて「じゃあな。」と言った陸人……。


私が引っ越す日、陸人は「またな。」と、これは別れじゃないと言ってくれた。


なのに、この間はその言葉を口にしなかった。


こんなちっぽけなことを気にしても仕方ないと自分でもわかってる。


だけどね、なかなか心に引っかかって取れないの………。