「あっ、なんかすみませんでした!話聞いていただけて嬉しかったです。ありがとうございました。」
あっという間にいつものあの表情が戻ってきた愛奈ちゃん。
やっぱり戻っちゃったかぁ…。
少し本当の気持ちがみえてきた気がしたのになぁ。
「ううん。私なんか何の役にも立てなくて、ごめんね。」
「いえ、そんなことないです。感謝してます。あ、うちそっちなのでここで失礼します。」
そう言うと、愛奈ちゃんは私に一礼した。
「あ、うん。じゃあね。」
私は内心ほっとしていた。
うちより手前で愛奈ちゃんと別れられて、よかったと。
そうじゃなきゃ、バレるとこだったよぉ。
「はい!さようなら。」
そして、愛奈ちゃんは私とは違う方向へと駆け出していった。
さあ、私も早く帰って、家のことして、バイト行かなきゃ!


