私は陸人に抱きしめられ、私は陸人の胸に顔をうずめていた。
頭上で苦しそうに小さくすすり泣く音が聴こえる。
………陸人…。
私は陸人が心配で体を離そうとすると、更にきつく抱きしめられた。
「……悪いな。少しこのままでいてくれ……。さやかに、こんなにカッコ悪い俺見せたくないんだ…。」
――カッコ悪くなんかないよ。
私のことこんなに想ってくれて、
―――すごくすごく嬉しいよ。
陸人は私にとっては、一番かっこいいんだよ――。
そう伝えたいのに…、
ううん…、もっともっと伝えたいことがあるのに…、
今はうまく声に出せないの……。
だから、
せめて………
気持ちが伝わるように、
私も陸人を抱きしめたんだ―――。


