私がそんな気持ちでいるにもかかわらず、部屋には夏の暑い日差しが差し込み、外は随分といい天気みたい……。
日の当らないところに座りながら、外を見ずに太陽に照らされたフローリングをぼーっと見つめる。
………そういえば、お父さんとお母さんが旅行に行った日も、……こんないい天気だったっけ?
そして、大きなため息をつく。
そのため息の分だけ、また気持ちが重たくなった気がした…。
すると、静まり返った部屋にケータイの着信音が鳴り響いた。
私はゆっくりと、床に置かれたケータイに目をやる。
だるい手でケータイをとると、名前も見ないで通話ボタンを押して出た。
「……もしもし…。」
「もしもし、さやか?俺だけど。」
耳に優しい声が入ってくる。
声の主はすぐに陸人だとわかった。
「…陸人。」
「なあ、部屋にいるだろ?窓から外見てみて。」
………?
私は小首を傾げながらゆっくり立ち上がると、窓のそばに歩いて行った。


