「知ってたなら電話してくれたらよかったじゃない!!」
思わず強い口調になる。
だって、そうだったら、もっと早く帰ってきたのにぃ!
「何で俺が責められなきゃなんないんだよ?」
そう怒りながら言い、将太はそっぽを向く。
私は大きなため息をつき、割り箸と煮物の入った皿とお弁当を一つを持って、食卓へと向かう。
私はぺたっと座ると自分の前にそれらを置き、お弁当のふたを開け割り箸を割った。
「ねっ、姉ちゃん、俺の分は!?」
将太は身を乗り出しあたふたしている。
「だって、電話ぐらいしてくれてもよかったのに、してくれなかったから。」
私はパクパクと食べ進めながら、将太に素っ気なく言葉を返す。
大人げないことしてるのはわかってるけど、なんかイライラするんだもん。
「…そんなに怒んなくても……。」
突然弱腰になった将太を見て、少し意地悪しすぎたかなと私は心の中で笑った。
「しょうがないなぁ。今お弁当あたためてくるよ。」
まぁ、少しでも会えたんだし、もういっか。
私は微笑んで立ち上がった。


