私は陸人を見送り、ドアを開けて部屋に入る。
すると、胡坐をかいてテレビを見ていた将太が不機嫌そうに目を細め、私の方を振り返った。
「遅いよ、姉ちゃん。もう腹ペコ。」
「ごめん。すぐ準備するから。」
私は急いで台所に行き、陸人からもらったお弁当を電子レンジに入れ、スイッチを押す。
そして、渡辺さんにもらったじゃがいもの煮物が入ったタッパーを開け、菜箸で器に盛っていく。
タッパーを触るとまだ少しあったかいから、煮物はこのままでいいかな。
などと考えていたら、突然将太に声をかけられた。
「なぁ、姉ちゃん。ちゃんと彼氏とは話できたわけ?」
「……はぁ!?!?な、何で!?」
驚いて反射的に将太の方を向くと、何が面白いのか、やたらとニヤニヤしている将太がいた。
どういうこと!?
「だって玄関まで来たもん。」
さらりと将太が言い終えた瞬間、レンジがチンと音を鳴らした。
将太知ってたの―――!!


