「…え……?」
理香の目からこぼれ落ちた雫が、スカートを濡らす―――。
………何で?
…失恋なんて……。
私はなんて言ったらいいかわからなかった。
「…私、忘れ物を取りにきたついでに……、テニスをしている岡田君を見たくて…、テニスコートの方に行ったの…。」
言葉を詰まらせる理香。
私は理香の手を握る。
「そうしたらね、岡田君が……あの遠藤先輩と………話しているところを見ちゃったの。」
ん??
遠藤先輩と?
―――もしかして、勘違いじゃ??
「ねえ、理香。確認したいことがあるんだけど、岡田君と遠藤先輩が話していた内容が聞こえたの?」


