「…やっぱりね……。」
理香は納得したように頷くと、こう続けた。
「私が聞いた話だと、黒谷愛奈は和也君に近づく女子たちを片っ端から邪魔してるらしい。特に1年の女子は黒谷愛奈が怖くて近づけないみたいよ。」
淡々と理香は告げる。
「そうなんだぁ……。」
…あの違和感、
…あの雰囲気、
私の勘違いなんかじゃなくて、
本物だったんだ―――。
「本当に嫌な女よ!
…さやかは大丈夫なの?」
理香は心配そうな顔をする。
「大丈夫だって。私は和也君が好きとかそういうんじゃないし。」
笑いながら私は言った。
「……まあ、でも、気を付けなよ。」
「うん。分かった。」


