超モテ子の秘密



私達はいつものように同じテーブルでご飯を食べる。


「ねえ、将太。明日、学校から帰ってきてから時間ある?」


私はなるべく自然に将太に聞いてみる。


「特にないけど、何??」


将太は訝しげに私を見て、首を傾げた。


「えっと、…あの…私の後輩の男の子がね、将太の話をしたら会いたいって。」


「何それ??その人ただ姉ちゃんのことが好きなだけだろ?」


そう言われてつい言葉に詰まる。


「いや、そうじゃなくて…。あの、すごくいい後輩だよ。明日、公園で約束したから、私のバイトの前に行ってみよっ。将太にはお兄ちゃんみたいでいいと思うし。ねっ、将太。」


私が苦し紛れに言うと、将太は大きなため息をついた。


「…わかったよ。姉ちゃん意外と頑固だし。行くよ。」


目を合わさず将太が呟いた。


「ありがとう、将太。」


若干気になる一言があったけど、とりあえずよかったなぁ。