和也君は、更に顔を真っ赤にして、恥ずかしそうに頭をかきむしった。
―――なんかそんな和也君の行動を見てると面白くて、微笑ましかったんだ―――。
すると、和也君が突然思い出したように、自分の手で膝をぽんと叩く。
「あっ、そうだ!!先輩、俺、将太君に会わせてくださいって言ったじゃないですか?明日大丈夫ですかね?」
「あ、そうだったね。明日?」
そういえば、そう言ってくれてたなぁ。
「はい!将太君が大丈夫だったらですけど。一昨日の公園でどうですか?」
和也君が笑顔で問いかけてくる。
私は和也君がそうやって気に掛けてくれるのが、
申し訳ないと思う反面、
すごく嬉しかった―――。


