私が感じたのは、すごい殺気……。
これは紛れもなく、グローブを買いに行く前、下駄箱の所で感じ取った気配だった。
そう、私の前に立ち塞がっているのは、
異様な笑顔の女子3人組!!
「こんにちは、折原先輩。先日お会いしたんですけど覚えてないですよね…?」
真ん中の子は元気なさそうに俯いた。
全く気配は変わっていないけど…。
「あっ、も、もちろん覚えてるよ…。」
私はついどもってしまった。
怖すぎて忘れられるわけないよぉ。
「本当ですか!?嬉しいですぅ!あっ、私、黒谷愛奈っていいます。愛奈でいいです。よろしくお願いしますね、先輩!」
言い終えると私に手を差し出した。
「…よろしく、愛奈ちゃん…。」
私は引きつった笑顔で握手した。


