「うん。一昨日のバイト帰りに、落ち込んでたらみつかちゃってね…。で、後輩に慰められちゃった。」 思い出すと、その時の自分が情けなくて、苦笑いしちゃう。 「へぇ〜。」 理香は、やけににんまりしてる。 まぁ、いつものことだし気にしないようにしよう。 「だからね、過去のことも将太のことも全部話したの。でも、和也君も理香みたいに普通に接してくれた。」 私はお弁当を食べ進めながら、自然と笑顔になる。 だって、その時すごく嬉しかったから―――。