「さやか、昨日の暗ぁ〜い顔とはうってかわって、今日はさっぱりした顔してるじゃん?」 理香はそう言って、大きな口でパンを頬張る。 そう、今は昼休み。 「わ、私ってそんなに顔に出る?」 ついびっくりして理香に聞き返した。 私、そんなに分かりやすいんだ…。 「うん、すごく。で、将太君と仲直りできたの?」 「うん。ちゃんと向き合って、初めて本音で話せたよ。全部、和也君のおかげなの。」 すると、理香はジュースを口に運ぶ手を止め、きょとんとした顔をした。 「和也君のおかげ??」