私は息を呑んだ。 あんな正面からやられたらあの体格の子じゃ無理だよ…。 そう思った瞬間だった。 その子は右手で拳を受けとめ、左足で蹴を入れたのだ。 男はそこに崩れ落ち、自分よりも小さな男の子に腰を抜かし、完全にビビっている。 「まだやられなきゃ分かんないの?」 男の子がそう言うと男達はしっぽを巻いて逃げていった。 この子何者!?!?