そう言うと、和也君は体の向きをかえ、私に背を向けた。 「…すいません。俺、カッコ悪いっすよね。 先輩は一人で大きなもの背負ってるのに、俺は何も出来ない……。 全然役に立てなくて、情けないです…。」 和也君は背中を丸めて、涙声で言う。 そんなふうに想ってくれてたんだ―――。 雨が降っていて、体も心も冷えきっているのに、なんだか心にあたたかいものが流れてくるのが感じられる。 「和也君。」 私が呼び掛けると、和也君はゆっくりと、俯き気味に振り返った。