家族4人で住んでいるアパートがやっと見えてきた。 そんなに遠くない距離なのに、とても遠く感じられた。 それに、ミュールを履いた足がじんじんと痛む。 これは、ただの悪夢だって信じたい私に、現実だということを証明しているようで、悔しくてならなかった。 それでもようやく家へと辿り着き、急いで中に入った。 「早いじゃん。どうしたの!?顔色悪いよ。」 将太が私の元に駆け寄り、私の顔を見上げる。 「…お父さんとお母さんが事故にあって、今治療してるって。だから、今から病院に行かなくちゃ。」