「あれっ、さやかのケータイ鳴ってるみたいだぞ。」 陸人にそう言われ、耳をすますと確かにバッグの中で私の電話の着信音が鳴っていた。 「あ、ホントだぁ!ありがと、陸人。」 急いでケータイを開くと、お母さんからだった。 「お母さんだった。ちょっとごめんね。」 私は苦笑いして陸人に言い、電話に出たのだった―――。 「もしもし、お母さん。どうしたの?」 「折原淳一さんと折原幸子さんの娘さんでいらっしゃいますか?」 …誰?? どういうこと? 「……そ、そうですけど。」