気付けば閉店時間の7時。 私は店を閉め、渡辺さんのいる部屋に行った。 「渡辺さん、そろそろ私失礼しますね。」 「ご苦労様。気を付けて帰るんだよ。」 いつもこうやって私のこと心配してくれるんだ。 「ありがとうございます。では失礼します。」 私は渡辺書店をあとにした。