翌日のバイトの帰り。 足は重く、自転車を押しながらゆっくりと歩く。 今日一日、将太のことが頭から離れなかった。 朝、将太はさっさと学校に行ってしまい、一言も口をきいてない。 それに、私が学校から帰った時も将太はいなくて、「夕飯はいらないから」と書かれたメモがテーブルに置いてあった。 どうしたらいいのだろう…? 私は何をしてあげられるんだろう? 気持ちは沈みきり、このまま歩いて家まで帰れそうになかった。 私は近くにある公園に入り、自転車をとめ、ベンチに崩れるようにして腰を下ろした。