愛我蒼麻はあたしを薄目で見ていた。 …なぜ薄目かって? だって顔を洗ったおかげで 前髪が濡れて、顔が濡れていたから。 水に濡れた髪が、 光に反射してキラキラして… …ちょっとドキッとした。 芽々「愛我蒼麻、 タオル持ってないの?」 思い切り濡れた顔と、 なかなか髪を拭かない愛我蒼麻にあたしは聞いた。 蒼麻「あ、ああ…忘れた。」 唖然…という顔をしていた。 あたしは仕方なく愛我蒼麻に、 タオルをぼすっと顔に投げた。