「あきちゃんバレンタイン
 もちろん渡すでしょ?」


「あっ、忘れてた」


「え~」


「かなちゃん一緒に作らない?」


「いいね!!」






1年に1度のバレンタインが
またやってくる。




私はもちろん
本命になんか渡せないから





事務所とcosmosのメンバーに
作ろうと思っていた。




かっちゃんには
どうしても

特別な気持ちであげることは
できそうになかった。









「どうなの?華奈子」


「どうって?」


「飯島君の彼女と
 仲がいいって」


「…………。」





クラスが離れてから
昼休みの時間ぐらいしか
あまり話さなくなった
めいと久しぶりに
学校帰りにファミレスで話した。



「飯島君の事、好きなの?」