「なんで急に
 話さなくなったの?」



聞いていいのか
よく分からなかったけど


飯島に質問をぶつけた。


気になっていたから


1年の時みたいに
私と話さなくなった理由





「2年になって
 全然話さなくなったじゃん」




「………………分かんねえ」




「わかんない…の?」




「理由とか…
 とくにない…的な?」




ごまかすみたいに
私をみて微笑んだ。


そんなの通用しない



こっちは真面目なのに。







「そういえば」




飯島は夜空を見上げながら

話しはじめた



「俺の好きな奴の話
 覚えてる?」



「中学の頃の子?」



「そう。
 あいつ、俺らの高校に
 転入が決まったって。」


「え…あたし達の
 ………高校なの………?」


「そう」