出会った頃のように

私達は話さなくなっていた




あの時から





飯島が好きな人の事を
打ち明けた時から




何かがズレていった



私達の『友達』でいる
未来が崩れていく





私の願いなんて
むなしく終わるんだ。



せめて友達でいたいと。


クラスが離れても
すれ違う時だけでも



挨拶とか



友達なら普通だから。





恋は諦めるから




だから





せめて『友達』で
いさせてほしかった。





なのにイジワルな神様は



私達を突き放したがった







またやってくる
出会いの春



1年の月日の早さが



身に染みた