「明日、また
 事務所顔出して。」

「わかりました。」

「はい、ホッカイロ。
 気をつけて帰ってね」



佐々木社長は
優しい笑顔でそう言った。




外を出ると
真っ白な世界が広がっていた




それは

眩しくて美しくて




おどる心は
自然と笑みを作った







次の日


学校帰りに
事務所を訪ねた



「おっ、かなちゃん
 そこで待ってて」



佐々木社長が指さす椅子に
腰をかけて待つことに。



とある個室の中で一人、
心臓がバクバクと鳴っていた




初めて会う
バンドメンバー




「失礼しまぁーす」




けだる気に
入室してきた男女3名


正確に言うと


男二人に女一人