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「重ぉーい」



コピーが終わり大量の藁半紙を持たされた梨央がブツブツ文句を言いいながら長い廊下を歩く。



「ウサちゃん、持ってよぉ」


「よぉ見てみぃ、オマエ俺の半分も持ってないやろ」


「でも梨央が荷物持ってたらみんな持ってくれるよぉ?生徒会の男子はみんな優しくない」


「オマエの周りの下心丸出しのヤローと一緒にすんな」


圭吾の言葉に梨央が頬を膨らませる。



「耕平も雄介も見た目や上辺に騙されるタイプやないやろ」


「……知ってる」


「まぁ、あゆは何故かオマエのパシリみたいになっとるけどな」



歩に関しては下心ではなくそーゆう体質なのだと皆、理解していた。



「てか、オマエは雄介と何かあったんか?顔合わせの時のあれも明らか雄介に対しての嫌味やろ」


「……別にぃ」



圭吾の質問に梨央は不機嫌そうに顔をそらした。