「相変わらずモテモテね」


「あゆ、今年はいくつ貰った?」


「何でそんな事言わなきゃなんないんだよ」



イライラしていた歩が姉×2に口答えするが、姉がこの世で一番恐い存在だという事を思い出す。



「義理入れて14です」



歩の双子の姉の毎年恒例の行事。



「14?やっぱり彼女できると減るのねぇ」


「チョコ出して♪彼女以外のは私達が食べてあげる」



歩は黙ってチョコを渡した。



「歩、14個あるけど彼女の除けないでいいの?」



(その彼女のがねぇんだよッ)



「あ・・・明らか義理チョコってわかる3つだけ置いといて」



歩は同じ生徒会の女性陣から貰った3つを思い出した。