「オレと耕平が同中やったんは前言ったよな?」


みんなが黙って頷く。


「そん時もう一人つるんでる奴がおってん」


「それが"アキラ"さん?」



奈々花の問いに圭吾も黙って頷く。



「オレは小5でこっち引っ越してきて始めは関西弁が変やってバカにされてたんやけど、晃だけは毎日話しかけてきてくれて、親切にしてくれて……だんだん仲良くなったんや」


「…いい人っすね」



歩が呟く。



「ああ。人の嫌がる事も進んでやる様な真面目でいい奴やった」