家に帰ってからも、心の痛みは治まらなかった。


夏樹が無愛想なのも、意地悪なのも小さい頃から変わってないのに、今回の意地悪は私を打ちのめした。


他の男友達からは何を言われても気にならないのに、夏樹に言われる言葉だけは、何故か受け流せなかった。


コイツの言葉だけは、何故だからいつも心に刺さる。



…だから嫌なんだ。



ずっとコイツと一緒に居て、また何か言われたら、それこそ泣いてしまうかもしれない。


あの頃からずっと、私の心に刺さったトゲはずっと抜けていないのかもしれない。


子供の頃の喧嘩なのに、ずっと忘れられなくて、普通に夏樹に接する事が出来ないなんて…変なのはアタシの方なのかもしれない。