「梨音と帰りたいから、待ってる」



もう…


そんな事をサラッと言えちゃうんだから(汗)



たじたじなあたしに、櫂智は“ねっ”と笑いかける。


その時



亜樹がガタッと音を立てて席をたった。



「亜樹?」

「たまには2人で帰りな。あたし、先に帰るわ」