「ありがと、送ってくれて」


私はついに家まで送ってもらってしまった。






「いや、別に」


「家どこなの?」

私は失礼だけど試しで聞いてみた。






「すぐそこ」








うそつき。




真反対なくせに。






「……優しいんだね」


「ん?なんか言った?」


「んーん、なにも」




聞こえなかったから良かった。




聞こえてたら…どうなってたんだろ。