「あんた、ダイエットは?」 友加里だ。 「…」 わたしは答えるかわりに、ジッと友の顔を見た。 それでいい。 それだけで伝わるのだから。 やはり友達というのは凄いもので、友加里はそれ以上、なにも言わなかった。 ランチタイムが終わると、鞄を小脇に教室を出た。 向かった先はいつもの場所、 校舎の裏、 ではなく、 人気のない視聴覚室だった。