次だ
次こそわたしの番‼
駆け出すわたしの胸は、いやでも早鐘をうつ。
「あ、いたいた」
芝のコートに降り立つ。
「先輩‼朝倉先輩‼」
声を上げて手を振る。
軽く手を上げた先輩は、コーナーキックを蹴り、サッカーボールがブーメランのように曲がり、GKの手を弾いてゴールを決めた。
笛が鳴り、
仲間とハイタッチする先輩が、軽やかにこちらに駆けてくる。
わたしに向かって、
真っ直ぐに。
「お疲れさまです!すごいシュートでしたね‼」
「ん、まぁな。あ~、腹へった」
わたしの隣に座り、
差し出すお茶と、冷たいおしぼりを受け取る。
少し遅いランチバスケットを開くと、中には具沢山のサンドイッチが。
「お~美味そ‼」
言うが早いか手を突っ込み、タマゴサンドを頬張る。美味い美味いと、アッという間に、次のテリヤキサンドをパクつく。
「やだ先輩、タマゴが」
口に残ったタマゴを取ってやり、いい雰囲気だったが次の瞬間、わたしは凍りついた。
「これ、お前が作ったんだろ?」



