宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!



「遅‼」


のっそりのそのそ、この炎天下も手伝い、今にも倒れそうな花村。


外野がボールを拾い、二塁に投げる頃、ようやくホームベースに。


(ダメだ!間に合わない)


「突っ込むのよ‼相手を押し出しなさい‼」

「え?」


なんと立ち止まった花村。


「ば、バカ!早く押し出して!部長命令‼」


最後が効いたのか、


そこから花村はホームに擦り寄り、ボールをキャッチした捕手に体ごとぶつかった。得点の有無より、捕手の災難が気の毒で目を閉じる。責任を感じないわけではないが、


2対1で9回の裏へ。


「これが最後だと思って!逆転されたら外野50周‼」


冗談には聞こえない、いつもとは違う野崎。


なぜかわたしも円陣に参加し、気合いのおかげか、野崎の脅しか、ツーアウトまで相手を追い込んだ。


「もう勝ちも同然ですね」


ホッと一安心して、笑顔を浮かべたが、まだ野崎は眉間に皺を寄せて、勝負師の顔を崩さない。


「そうやって、気を抜いた時が一番、危ないのよ。ほら!言ったそばから!」


言ったそばから、バッターが打ったボールが、ピッチャーの肩に当たり、辺りは騒然となる。


「怪我はないみたいだけど、もう投げれないわね。困ったわ……今日に限って人数に余裕がないのよ。誰か投げれそうな人は?」


互いの顔を見合っていた野球部員。


まず悠太が、次に花村が、


な、なぜにわたしを見る?