学校で待ち合わせ。


遠くで祭りの音が聞こえる。


わたしはふと思った。


帰り道、誰と歩いているのだろうか?


朝倉先輩?


それとも他に?


もしかして1人?


そんなことを考えていると、校舎が見えてきた。


…ん?


なぜか止まる。


あ、足が動かないんですけど⁉


前言、いや前日撤回‼


細井真琴、やっぱり緊張してます‼


「やだ、どうしよう」


回れ右して逃げ出したかった。


けど、2人の気持ちはどうなる。


わたし1人じゃない。


わたしだけの力で痩せたんじゃない。応援し、時に叱咤してくれた[友]がいたからなんだ。


そう、だから逃げちゃいけない。


「よし‼」


一つ気合いを入れ、前へ一歩、踏み出した。