「放せってんだろうが‼」


そう暴れるのは金髪パパ・一馬だ。


だが、ひと回りもふた回りも大きい太志に、羽交い締めにされているため、身動きが取れないようだ。


「おい!デブチン!助けろ‼」

「花村君、お疲れさま。もう放していいわよ」


パッと腕を放す副部長。


「お前の仕業か!一体なんだってんだよ‼」


突っかかってくる一馬の手を引き、


今度は[男の園]に連れて行く。


「な、なんだぁ?」


取り囲む屈強な面々に、さすがの一馬も面食らう。


「悠太、あとは任せてもいい?」

「ああ、いいよ。さっき衣装も受け取った」


親指を突き立て、
OKサインが出る。


「じゃ花村君、また暴れるようなら頼んだわよ」

「お任せください!」


胸(Jカップ?)を張る太志に背を向けた時、


「お、おいデブチン!行くなよ‼」


情けない声が聞こえたので、


振り返って一言、


「脱がせて‼」