そして最後にお願いをする相手は…。
「おぅ、どした?」
朝倉先輩だった。
「ちょっとお願いがあって」
と、朝倉には計画を打ち明ける。
はじめはただ頷いていた先輩だったが、話が終わっても口を開かず、腕組みをしてこちらを見ている。
「な、なんですか?ダメですか?」
恥ずかしくて俯く。
「ダメじゃないって。そういうわけなら、喜んで協力するさ。明日までトップシークレットでな」
「ありがとうございます」
頭を下げた真琴に、
「たださ」
「え?」
「お前、変わったな」
そう目を細める。
「痩せただけじゃなくて、感じが変わったな」
「そう、ですか?」
「ああ、さすが俺が見込んだ女なだな」
「女って…」
体中を伝わって顔が熱く、赤くなるのが自分でも分かった。
(いよいよ明日だ‼)