雨が強く降っている。 さすがに今日は猫は居ないだろうな。 それでもいつもの場所にやってきた。 ソロリと廊下から首を出す。 「…いないわよね」 半分安心? 半分ガッカリ? わたしは何を期待してたんだろ。 自嘲気味に笑い、弁当の代わりに取り出したもの。 それはリンゴ‼ ではなかった…。