次に協力を求めるのは…。


「ちょっと細井さん‼なんで昨日来なかったのよ!」


怒り心頭の夏美。


「花村君が急に倒れちゃってさ」
(すまぬ、花村)


「あ、そうなの?大丈夫なの?」

「うん、大丈夫大丈夫。それより、たこ焼きパーティーどうだった?」

「どうって…食べ過ぎちゃったわ。アイツずっと喋ってるし。でも、たこ焼き焼くのだけは上手だった」


思い出しているのか、少し顔が赤らんだ。


「よかったじゃん、アイツいい奴でしょ?」

「そうかな?ガサつだし、下品だし、黙ってれば、まぁ、顔は合格だけど、あの大阪弁が耳障りって感じ」


苦い顔で短所を並べ立てるが、次の問い掛けには、さすがの夏美も黙って頷くしかなかった。


「でも、一緒に居て楽しいでしょ?」

「…まぁ、ね」

「それが一番、大事なのよ。また皆で遊ぼうよ」


わたしは花村君の体調を崩して、途中で退席しますけどね、と付け加えながら言い、続けて要件も。


「でさ、お願いがあるの」

「なによ?」

「モデルとかドラマの仕事してるから、衣装さんとか仲いい?」