横殴りの雨が降る。


「よろしくお願いします‼」


願いを込め一枚一枚を手渡し。


たとえ"勧誘チラシ"が、グラウンドの水溜りに浸っていたとしても、もう怯むもんか‼


「健康的に痩せませんか?」


大半に無視されるのは二日目だからか。


夏美も逃げ帰っていったし、いつも両脇を挟んでくるコンビも、なぜか仲良くなったのか、正樹がマークを観光案内しているらしい。


昨日なんか、正樹の家に泊まりに行ったらしく、わたしなど眼中にない。


「でも」


(わたしも勝手だわ)


付きまとわれたら邪魔だが、いざ居なくなると寂しいだなんて。


クスっと笑った時、


急に辺りが暗くなった‼