「あ、分かった!」


ポンと膝を叩き、


「テコンドーでしょ?あなた大立回りしたってきいたわよ。テコンドー部かぁ、いいじゃない!」


「先生、わたしまだ…」


「あ、それで痩せたの?そこそこの運動量なのね、私も入ろうかしら、テコンドー部」


勝手に話が進むので、


「違います。わたしまだ二回しか習ってないし」


「あらそうなの?じゃ、何部?」


「それは…」


一つ咳払いをし、


「ダイエット部です‼」


「はい?」


眉を寄せて、怪訝な顔で見上げるので、


今一度、


はっきりゆっくり、


「ダイエット部です」


一字一句、力を込めて答えた。


自信を持って、胸を張り、己の拳を言葉に変えて、わたしは道を開くのだ。


たとえそれが、


イバラの道だったとしても。