「どこのどいつやねん?付き合ってへんねやろ?」


正樹が詰め寄る。


「ライバル多いほうが燃えます」


マークが追い打ちをかける。


「そんなもん、俺のほう振り向かせたるわ。俺の嫁はんやさかいな」


正樹が自信満々に笑む。


「アメリカいいところです。ジューンブライドしましょう」


マークナイススマイル。


ハハハ、と乾いた笑いしか出ないわたしは、これはお手上げ!と、ゆっくり教室から…。


「どこ行くねん、バスケする約束やで」


「師匠、テコンドー教えてください」


「もういや~!」


逃げ出したわたしを、
男が2人で追ってくる。


ハンターに狙われた、


リス?キツネ?ああ、すみません、クマです。


そんな無邪気な鬼ごっこを、まさに鬼の形相で睨みつけているものが一名…。