「あのって言われても…」


「おかんが言うてたわ。おもろい子がおるって」


「おかん?」


なんだか嫌な予感が。


それもとっても嫌な。


「ああ、俺、池脇正樹言うねん。おかん、池脇チエ知ってるやろ?」


予感的中〜‼


「おかんが、お前みたいな子、嫁に貰え言うてたわ」


「え?」


「ヨメ?なんですか?」


話がおかしな方向へ向かう中、マークがさらに話をややこしくする。


「あぁ、なんや?嫁やで、あれや、ブライドや!ジューンブライド!」


「おお!六月の花嫁ですね!」


「なんやねんお前!意味分かってるやん!ビックリするわ!」


「僕も、真琴がいいです」


「なんや、お前も立候補するんかいな?」


「リッコーホ?」


「もうええわ!ライバルやライバル!」


「お~、ライバルね」


そう言うと、男2人は固い握手を交わしたのだった。


(ゆ、友加里!助けて~‼)