「お前さぁ…」 ジィ~~~とわたしの顔を覗き込み、 「痩せれば案外、可愛いかもな」 「えっ?」 「背も高いし、俺のタイプかも」 「へ?」 か、か、可愛い? た、た、たたたタイプ? 「じゃな」 軽く手を上げ、遠ざかる先輩の背中。 ど、どうしよう‼ ど、どうすれば? 宮崎弁で言うなら、 (どげんかせんといかん!) だからわたしは気がつくと叫んでたんだ。 「せ、せ、先輩ッ‼」