すぐに、嗚咽とともにクリームが。


立派だった苺は潰れていた。


"く、苦しい"


肉が喉につかえ思わず咽せる。吐くつもりがなかったため、あまり水分を摂らなかったからだ。


二本だった指を、三本に増やして、更に奥の奥のまで突っ込むと、居座っていた肉が仕方なさそうに出てきた。


だいたい吐き終わると、グッタリとうなだれる。


「ゴメンね…」


涙が流れた。


ただ申し訳なくて、
悲しかったからだ。


せっかく祝ってくれたのに、せっかく許してくれたのに、すべて台無しにしてしまった。


手で顔を覆い、
わたしは泣いた。


吐いてしまったこと、吐かずにいられない、自分自身をおもい、むせび泣いた。


他人の問題は解決できても、自分の問題は解決できない。


心のSOSも誰にも届かない。


誰にも届かない。


それどころか翌日…。



*現体重67.7kg
目標まで………あと7.7kg
「助けて…」